以前何度かご紹介した本"Predictably Irrational"の邦訳が、11月21日に刊行されることになりました。タイトルは『予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 』。直訳やん!というツッコミはさておき、早川書房の方から仮綴じ見本(プルーフ)をいただきましたので、改めて読み直してみました。 読み直してみて、改めて感じたこと。それは、あるモノの客観的な価値など存在しない、ということです。例えば、今日食べたお昼のメニュー。皆さん恐らく1,000円前後を支払ったと思いますが、食べたものに支払った金額分の価値があると思ったからこそ、そのメニューを選んだはずですよね。しかしあるモノに感じる価値は 比較する対象(700円のざるそばと、1,200円のカツ丼セットを見て、中間の1,000円のカツ丼単品を選んだのではないですか?) これまでの行動(いつも1,000円を出し