周りの友人らが彼女ができたとか風俗で卒業したとか突然報告してきて、俺はいったい何をやっているんだと思うこともあるけれども、特別な焦りという焦りもなく、いくら友人が彼女をもとうと風俗にいこうと自分には何ら関係のないことなので、たいていは勝手にやってろと心の中で思うだけで平然としているが、床について夢をみると、その内容は自分がどんどんと孤独になってゆく悪夢だったために、あさ起きてから俄に孤独感が胸に迫ってくる。 いやいやいやいや、だってついこの間までお前ら俺と変わらなかったじゃん。 女はあーでこーでとか適当に妄想し合って、酒を飲みながら笑いあったあの日は、何もそんなに遠い昔のことじゃなかった。 こいつらだけはずっと俺と変わらないのだと心のどこかで無意識に深く深く信じていた。 なのに、なんだか彼らが遥か遠くの異世界へ唐突に行ってしまったような気がしてきて、彼らと一緒に過ごしたあの日々のことだけが
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