30代半ばで弁護士をしているインドのある女性は、親に結婚を迫られ、思い悩んでいた。しかし、いまだに男性が強いインド社会。家庭に入れば女性に自由はなく、さまざまなことを強いられる結婚生活が待っている。親の言うがままに、納得できない形で結婚することを回避するにはどうしたら良いか――。そう考えた弁護士は「自分が男性になれば結婚を強制されない」と、性転換手術を受ける荒業に出たという。 インド紙タイムズ・オブ・インディアによると、この弁護士は日頃から、男性社会のインドで女性が親や夫に従うのが当たり前であることに不満を抱いていた様子。同紙に対し「私たちの社会にある、女性が“強制される”家庭生活を送りたくなかった」と話している。しかし、そうした考え方とは裏腹に、親は結婚に向けた準備を着々と進めていた。 「この社会は大部分が男性に支配され、女性は声を上げることもできない」。立派に社会に出て男性並みに活躍し