政府は4日から、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉状況の分析と今後の方針作りのため、埼玉県入間市の人事院公務員研修所で夏合宿を行う。 22日からブルネイで始まる交渉会合に向け、夏休み返上で熱い議論を交わす。省庁間の壁を打ち破り、政府一丸で結束する狙いもある。 合宿は鶴岡公二首席交渉官のアイデアで、4~5日と13~15日の2回に分け、外務、経産、農水など7省庁からそれぞれ約100人が参加する見通しだ。 政府は先月23日にTPPへ正式参加し、数百ページの条文案を入手した。条文案には各国の主張が併記されており、議論の進み具合や分野ごとに共闘できる国があるかなどを集中的に分析する。条文案は協定で厳しい管理が課せられており、合宿所にこもることで、情報流出を防ぐ狙いもある。