小さな犠牲者 砲撃で重傷を負う子供も後を絶たない(アレッポ、13年2月) Hamid Khatib-Reuters 突然、医師が耳を手で塞ぎ、私は手の震えが止まらなくなる。2人ともとっさに床にしゃがみ込む。取材中、町に砲弾が降り注いだ。 シリア北部のイドリブ県の町カーンアソブルは、この国で続く戦いのせいで平穏な暮らしを奪われた町の1つだ。 シリアが民主化デモを経て泥沼の内戦に沈み込むとともに、この一帯の岩山に新しい用途が見いだされた。地元住民と反政府勢力の戦闘員たちが地下を掘り、シリア軍の空爆と砲撃から身を守る避難場所を築いたのだ。 しばらくして、サファフ医師が立ち上がる。医師の使命が待っている。町でけがをした人がいるかもしれない。 救急車運転手のマフムードは、もうドアの外に出て行きかけている。砲撃の音が途切れなく続き、灰色の煙が立ち上り、被弾により岩が焼け焦げる臭いが空気を満たすなか、マ
いつも朝日新聞デジタルをご利用いただきましてありがとうございます。 朝日新聞デジタルでは、以下のページについて配信を終了させていただきます。 配信終了後は、これまでに配信した記事もご覧いただくことができなくなります。 【配信を終了するページ】 ■ロイターニュース 2023年2月26日(日)配信終了 ・経済 https://www.asahi.com/business/reuters/ ・国際 https://www.asahi.com/international/reuters/ ・芸能 https://www.asahi.com/culture/reuters/ ・マーケット・サマリー(東京、NY、欧州) https://www.asahi.com/business/stock/market-summary/ ■東洋経済兜町特捜班 2023年3月26日(日)配信終了 https://ww
公然とは表明されないオバマ中東外交政策の本音 『現代ビジネスブレイブ グローバルマガジン』---「ニューヨークタイムズ・セレクション」より 冷戦時代と何が変わったのか 中東に対する米国外交政策の批評をたどると、いくつかの主張がきわ立ってくる。中東の現地住民は「うまくいかないのは米国のせいだ」と言い、外交問題の専門家は「オバマがやったことは全部が失敗だ」、そして米国民は「あの地域にはもう、うんざりだ。今は、NFLシーズンが待ち遠しいよ。フォーティーナイナーズの調子はどうだい?」と主張している。 三者三様、いずれの立場も一理ある。 はじまりは、冷戦期と冷戦後の米国外交政策の大きな違いによる。ジョンズホプキンズ大学の外交専門家であるマイケル・マンデルバウム(※)によれば、冷戦期の米国外交政策とは、「諸外国の対外政策にどう影響力を及ぼすか、という問題だった」と語る。 当時米国は、それらの国々の内政
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