中国の内陸部の都市で、市議会議員に当たる人民代表のほぼ全員の500人以上が多額の金品を不正に受け取っていたとして、一斉に辞職を迫られる事態になり、中国で広がる腐敗の深刻さが改めて浮き彫りになりました。 中国国営の新華社通信が28日伝えたところによりますと、不正が明らかになったのは湖南省衡陽市の市議会議員に当たる人民代表527人のうちの518人で、すでに辞職したか、辞職することが決まっています。 518人は、1年前に行われた湖南省の省議会議員に当たる人民代表を選ぶ選挙で候補者から投票の見返りに多額の金品を受け取っていたということです。 一方、金品を贈った側の湖南省の人民代表56人についても当選の無効が決まりました。 買収に使われた金品の総額は日本円でおよそ19億円に上るということで、中国共産党の機関紙、人民日報は「関わった人数も額も大きく深刻で悪質だ」と論評しています。 中国では習近平政権の