量的緩和反対派4人組と対抗する委員としては岩田副総裁をはじめ、白井さゆり委員、宮尾龍蔵委員らが挙げられる。黒田総裁まで合わせると量的緩和支持勢力は4人だ。白川方明総裁時代には2人にすぎなかった。ウォールストリートジャーナルは東京証券市場の専門家らの話として「量的緩和論者が増えたが反対派を圧倒するほどではない」と指摘した。多数決の原則が適用されるMPCで黒田総裁が好みに合う政策を簡単に採択するためには少なくとも5票が必要だ。 結果的にキャスティングボートは安倍首相が指名したもう1人の副総裁である中曽宏氏の手中にある。中曽副総裁は78年に日本銀行に入った。36年にわたり日本銀行で勤め上げ三重野路線に従う可能性がある。だが、彼は日本銀行内部で閑職に属する国際部署で長く勤めた。日本銀行出身だが既存路線と違った歩みを見せる可能性もある。実際に彼は今月12日の議会人事聴聞会で「強力な量的緩和を通じ日本
![容易ではない安倍政権の量的緩和、カギ握るのは日銀中曽副総裁(2)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5ba9e81c6a66b98e9b100acf16a3f551440e9799/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages.joins.com%2Fui_joins%2Fjapan19%2Fprofile_joongang_800.jpg)