宗教改革者マルティン・ルター(1483~1546年)が当時のローマ・カトリック教会の腐敗を糾弾し、「イエスのみ言葉だけに従う」といった信仰義認を提示し、贖宥行為の濫用を問いかけた「95箇条の論題」を発表してから来年10月で500年目を迎える。世界各地で様々なイベントが計画中だが、それに先駆け、ローマ法王フランシスコは10月31日から2日間の日程で福音ルーテル教会が主導のスウェ―デンを訪問し、新旧両教会の和解をアピールしている。 独週刊誌シュピーゲル最新号(10月29日号)はルターを「ドイツ社会、文化に消すことができない影響を与えた人物」と評価し、その足跡、影響などについて5週にわたり特集している。第1週の今回は「近代の最初の謀反人」(Der erste Rebell der Neuzeit)というタイトルを付け、ルターの人生を9頁に渡り振り返っている。 興味深い点は、ルターが誕生する前後、
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