世界フォーラムが毎年発表している男女格差ランキングで、我が国は2015年101位という有様だが、女性進出先進ヨーロッパの中でもフランス、イタリアは、それぞれ、57位、80位と決して褒められたものではない。この状況を改善する対策を講じるためには、様々な領域で綿密な調査を行い、男女格差(ジェンダーギャップ)が生じる原因を特定する必要がある。 今日、紹介するフランスのパリ経済大学からの論文は、フランスならではの方法で大学理科系の教員数の男女格差が生じる原因について迫った研究で、7月29日号の「Science」に掲載された。タイトルは「Teaching accreditation exams reveal grading biases favor women in male-dominated disciplines in France(教員資格認定試験の検討から、フランスで男性優位の領域ほど女性