人間は高い所にのぼりたがる生き物だ。日本でも競うように高い建物が建てられ、その度に日本一が更新されていく。建設当時は圧倒的な高さで注目を浴びていた建物も、やがては新たな建物に日本一の称号を明け渡さなければならない。 しかし日本一の座を奪われたからといってその建物は壊されるわけではなく、そこに存在し続ける。日本一の高さというバリューを失ったからといって逃げることも隠れることも出来ないのが建物の辛いところだ。そんな健気に存在し続ける建物にもう一度注目してあげたい。「あの人は今」ならぬ「あの建物は今」である。過去に日本一高かったことのある建物の生き様、いや「建ち様」を見て回ろう。