「急激な円高はわれわれにとって大きなチャンスだ。今の景気後退期を活用し、日本の自尊心であるソニーを追い抜きたい」 LG電子の姜信益(カン・シンイク)社長(テレビメディア事業総括)は8日(現地時間)、米国ラスベガスで開催中の世界最大の国際家電見本市「CES2009」で記者たちに会い、今年の抱負をこのように語った。円高の影響で日本製品の価格競争力が弱まったことを受け、市場でのシェアをさらに高めていきたい考えだ。 姜氏は「今年は世界市場で1800万台の液晶テレビを販売してシェアを15%にまで高め、2010年には世界2位のシェアを確保したい」と述べた。これは昨年の業績である1200万台を50%上回る数値で、ソニーの今年の販売目標である1700万台を100万台上回るものだ。姜氏は「LGは昨年の景気悪化の中でもディスプレー部門が黒字に転換したが、ソニーはテレビ事業の赤字幅が徐々に大きくなり、これが