血管平滑筋 難易度3 血管平滑筋の収縮と弛緩 血管平滑筋は収縮、弛緩によって血管径の調節を行っています。血管平滑筋は血管の断面の円周方向に配列しており、平滑筋が収縮すると血管径が細くなり、抵抗が高まります。心筋と異なり平滑筋細胞同士の電気的連絡は悪く、交感神経終末から放出されるノルアドレナリン noradrenaline をはじめとする各種液性因子に反応してゆっくりと収縮弛緩します。最近ではイメージング技術の進歩により、生きた平滑筋組織の様子を画像として捉え、個々の細胞の律動的な動きの集積として血管収縮を理解するような研究も可能になってきました。血管平滑筋の収縮弛緩のしくみは血管の種類によって差違がありますが、概略は以下のようになります。 右の図をクリックすると「血管平滑筋の収縮・弛緩の機序と調節および主な薬物」を示した図が別ウィンドウで表示されます。 血管平滑筋細胞へのCa2+流入 血管