●はじめに 動物病院で猫に処方される薬としてステロイド剤[携帯版]以上に多いのが「抗生物質」です。抗生物質は眼にみえて分かる副作用を生じさせることは少ないものです。抗生物質を処方された場合、ステロイド剤に対するような抵抗感を示す方もまだ多くはありません。そこで本来であれば必要とはいえないにもかかわらず抗生物質を「とりあえず」出されたり、注射されることもあります。そのため薬剤名をお聞きして獣医師にイヤな顔をされる率が高いのも抗生物質です。 ●基本的なこと 「抗生物質とは何か?」についてはメルクマニュアル家庭版(人間用)が、「抗生物質が細菌だけに作用する仕組み」については抗菌薬(抗生物質)@動物のくすりが参考になります。 これらをお読みいただければよく分かるように、抗生物質は対象とする特定の細菌にしか効果がありません。また「薬剤の効果は、血流への吸収速度、感染部位への到達量、代謝速度などによっ
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