Tweet 2007年7月22日、7月16日の中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発に社民党調査団の補佐として同行し、発電所構内の様子を見てきました。 立地や耐震設計等の問題点はいずれ論じることにして、とりあえず見てきた現状を報告しておきます。 火災の爪痕 中越沖地震の際には、柏崎刈羽原発3号機の変圧器から出火して、東京電力の自前の部隊では消火できずに長時間火災が続きました。 火災現場は今もすすだらけで、まだ油漏れがある状態だそうです。写真では下の方で見えませんが、漏れた油をドラム缶に受けていました。 消火ができなかった背景には、次の項目で見るように、敷地内の各所で生じた地盤変動で原子炉建屋やタービン建屋などと建屋の外部の間に大きな段差ができて消火用の配管が軒並み破断したことがあるようです。 7月22日の段階では、ほとんどの消火用配管が補修済で、真新しい配管について聞くとたいていは地震で破損した
第6号炉最上階の燃料用プールから漏れだした汚染水(社民党調査団) 昨日、朝6時に起きて柏崎刈羽原発の第2次調査団に出発した。東京駅で阿部知子さんや党職員など団員が集合し、長岡駅に9時半に着いて地元近藤正道参議院議員と合流した。今回の視察には、「もんじゅ」「浜岡」など原発訴訟を手がける海渡雄一弁護士、また「柏崎刈羽」の原発訴訟の伊藤良徳弁護士など原発問題のエキスパートが参加した。車が柏崎に近づいてくると、ところどころに土砂崩れの跡が残り、市街地から離れた周辺のでも傾いたり、潰れた家が何軒もあった。地震の爪痕は各所に残り、原子力発電所の構内にも及んでいる。私たちは、午前11時30分から午後2時15分まで、2時間45分にわたって発電所内を視察した。視察後に新潟県庁で記者会見したが、「6号炉の屋上にある燃料貯蔵用のプールから漏れだした水びたしの建屋内の写真」のみをメディアは伝えている。 柏崎刈羽原
新潟県中越沖地震から1週間になろうとするのに、大きなダメージを受けた柏崎刈羽原発の内部がどのようになっているのか見えてこない。やっと22日の朝刊に1.6メートルもの段差が出来たり、地面が波打ったりしている所内の写真が出た程度であり、これは地震当日に公表されてしかるべきものだ。今回の事態に関心を持つ人の多数は、原発内部がシステムとしてどれくらい健全なのかが知りたいはずだ。この関係では現在のところデータは皆無だ。いや、放射能を含む水漏れが止まらない点など危惧させる兆しはある。 東京電力が19日になって公表した揺れのデータから、観測された最大加速度と設計値との比を以下に計算した。 南北方向 東西方向 上下方向 1号機 114% 249% 174% 2号機 182% 363% 120% 3号機 160% 199% 132% 4号機 161% 254% 143% 5号
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