この違いがまさにブランド。きちんとブランディングがなされているのです。つまり、「心理的な差別化要因」がある。「大好きという特別な感情」が醸成されています。 「関サバ」は、単なる大衆魚ではなく、刺身でこそ味わえるトロッした美味という差別化ができている。それが、心理的な価値を付加しているのです。おいしく食べるなら、「関サバ」という。 もちろん、ここまで考えてはいなかったと思いますが、魚としては早くからブランド化したので、先んじることができたのでしょう。 これが成功してからは、農産物や魚介類もブランド名を冠することが流行になってしまいました。こうなると、もはやそれはブランド名ではなく、カテゴリーを表すだけのもの。ブランド価値としての、心理的な差別化要因はありません。 では、青森には手立てはない? そんなことはありません。まずは、特産品にブランド名をやたらと冠することをやめてみる。そして、「青森」