第23期竜王戦(読売新聞社主催)の対局を寝坊で不戦敗となった郷田真隆九段(38)に対し、日本将棋連盟(米長邦雄会長)の理事会は27日、罰金として竜王戦関連の収入から50万円を返納するよう勧告、指導対局などのファンへの奉仕活動1日を科した。 郷田九段は勧告に従う。タイトル通算3期のトップ棋士に対する処分は異例。 不戦敗になったのは今月21日に予定していたランキング1組初戦、森内俊之九段(39)戦。郷田九段は前夜寝付けず、寝過ごして対局時間に間に合わなかった。観戦記は読売新聞に掲載される予定だった。 米長会長は「最上位の1組での不戦敗はファンの信頼を大きく裏切る行為。今後こうした事態が起きないよう全棋士に注意する」と話している。