これは、はま寿司での出来事である。 お寿司スチール=回転寿司での横取りはま寿司で寿司を注文すると、『ご注文品』という容器に乗って、他の寿司と同じレーンで流れてくる。 一応それは一目見ればオーダー品なんだと分かるビジュアルではあるが、しかし他の寿司と一緒に流れてくるので自分のところに『ご注文品皿』が来たときには既に寿司が乗っていない…なんてことがあるのだ。 要するに、川上の席の人に寿司を取られる…いや盗られてしまうのだ。 私はこれを「寿司スチール」と呼んでいる。 しかし同じレーンで流れている以上は防ぎきれないことで、仕方ないことだと思っている。 その日私は昼時に一人ではま寿司に来てカウンター席で寿司を食べていた。 最初は隣の席…私から見て川上の方の席が空いていたのだが、しばらくしたら定年は過ぎているであろうお爺さんが隣の席に着いた。 それから間もなくして、注文していたヒラメが流れてきたことを