本記事は日経コンピュータの連載をほぼそのまま再掲したものです。初出から数年が経過しており現在とは状況が異なりますが、この記事で焦点を当てたプロジェクトマネジメントの本質は今でも変わりません。 「プロジェクトマネジメントに問題があって失敗した」,「プロジェクトマネジャの数が全然足りない」。こうした声をいたるところで聞く。実際,プロジェクトの進め方の巧拙は企業の競争力に大きな影響を与える。ただ,プロジェクトマネジメント手法の基本を理解することはそれほど難しくない。本連載の狙いは手法の基本をかみくだいで解説し,経営者,実務者,技術者など職種や年齢を問わず,どなたにも理解していただくことである。 伊藤 健太郎 アイシンク 代表取締役 「社運を賭けたプロジェクト」,「新商品開発プロジェクト」,「システム開発プロジェクト」,「企業の枠を越えた合同プロジェクト」など,プロジェクトという言葉を聞く機会が増