北朝鮮の朝鮮中央テレビがサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の試合映像を録画放送した問題について、国際サッカー連盟(FIFA)は15日、毎日新聞の取材に対し「私たちは、アジア太平洋放送連合(ABU、本部クアラルンプール)が北朝鮮側に映像を提供することで既に合意している」と答え、問題はないとの認識を示した。この問題については、朝鮮半島全域の放映権を主張する韓国の民放テレビ局SBSが「無断使用された」としていたが、FIFAは「ABUが私たちのガイドラインに基づき、映像を提供する」と述べた。 AFP通信によると、FIFAとABUは11日の開幕試合直前にこの協定に署名。北朝鮮のほか東ティモール、ラオス、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの計7カ国の貧困国に映像を提供することで合意したという。ABUは番組の共同制作や相互提供を目的に1964年に設立された非営利組織で、