トンネルの中からようやく出た三陸鉄道の車両=岩手県大船渡市で2011年6月24日午前11時5分、小川昌宏撮影 岩手県の第三セクター、三陸鉄道の南リアス線(釜石-盛<さかり>、36.6キロ)で24日、大震災で鍬台トンネル(全長3096メートル)内に取り残されたままだった車両1両が、約3カ月半ぶりに外の光を浴びた。 トンネルは釜石-大船渡市間にあり、震災直後に車両が緊急停止し、レールがゆがんだため、動けなくなっていた。6月21日からレールが整備され、この日は自走で吉浜駅までの約2.5キロを移動した。南リアス線は全面運休をしているが、三陸鉄道は「運転再開に向けた第一歩」としている。【円谷美晶】