無重力の声 北野棃也 2100年、人類にとって身近になった宇宙で、名残は宇宙の遺体回収を仕事としていた。そこへ新人・ライカが入社してきた。名残に憧れ、この仕事を選んだと告げてくることに、名残は“本当の自分”を知らないライカへ苛立ちを募らせていく――壮大な宇宙を舞台にした北野棃也先生の新作SFヒューマンドラマ!
凄まじい。猿渡先生本人が「最高傑作」と評する通り、この一冊に猿渡哲也作品の執念が詰まっている。 原作は、世界十大小説とも呼ばれる『白鯨』。原作は歴史的な背景の説明が多く現代の感覚では読みづらさも伴っているのですが、猿渡先生の大胆な構成と読者の誰もが認める漫画界トップクラスの画力により、原作の迫力ある動きのあるシーン、そして猿渡先生がほぼすべての作品に込めている宗教観や男の生きざまが遺憾なく発揮されている。 あらゆる場所で『タフ』を見かけるようになった昨今、まずは猿渡先生の名作短編たち……タフパラやロックアップなど(個人的にはGOKUSAIが好きですが人を選ぶか)の作品を今までお勧めしてきましたが、『エイハブ』は先生の集大成とも呼べる大傑作ですので、一冊なにか読み応えのある骨太な漫画を読みたい気分の際はぜひ。 ・コーポ・ア・コーポ
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