東京都世田谷区の自宅で死亡した中川昭一元財務相(56)の行政解剖の結果、循環器系に複数の異常があったことが5日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁世田谷署は病死の可能性があるとみて、病理検査を実施して詳しく死因を調べている。 同署によると、中川氏の妻が4日朝、ベッドの上でうつぶせになり、ぐったりしている中川氏を発見した。目立った外傷や遺書はなく、ベッドには嘔吐(おうと)した形跡があった。 中川氏は最近、睡眠薬を服用していたといい、室内の机には病院から処方された睡眠薬とみられる錠剤が置いてあった。行政解剖の結果、アルコールの成分が検出された。 弔問客によると、遺族側は死因を「急性心筋梗塞(こうそく)」と説明しているという。 中川氏はポロシャツ、短パン姿。妻が3日午後9時すぎにベッドで寝ている中川氏を見た際には呼吸をしていた。