地上波テレビ放送がアナログからデジタル放送に移行して7月24日で丸1年になる。昨年3月11日にあった東日本大震災の影響で岩手、宮城、福島の東北3県のデジタル移行は今年3月31日に延期になったものの、混乱なく完全移行した。デジタル放送はアナログに比べ、高音質や高画質が売り物。番組ガイドも簡単に見られるようになり、多チャンネルサービスやデータ放送など新しい放送サービスが可能になった、といわれる。 「といわれる」と、なぜ人ごとのように書いているのかというと、実は私はあのデジタル放送移行からテレビなしの生活を続けているからなのだ。 昨年の春以降、デジタル放送移行が大きなニュースになり、地デジ対応のテレビに買い替えないと乗り遅れるという風潮があった。「どこの家でもテレビはあって当たり前という前提を壊したらどうなるだろう」-。家族会議で「別にテレビがなくても生きていける。テレビのない生活を選択すること