アフリカの子どもたちが過酷な労働を強いられたり、兵士として紛争に巻き込まれたりしている実態が、横浜市で3日まで開かれた第5回アフリカ開発会議(TICAD5)のシンポジウムで報告された。 サハラ砂漠以南の国々では4人に1人がこうした「児童労働者」(5~17歳)で、現地で活動するNPO法人などは「子どもたちみんなが教育を受けられる機会を」と訴えた。 「西アフリカのガーナではカカオ農園で働かされ、学校に行けない子どもたちがいる。日本の輸入カカオの8割はガーナ産。私たちと無関係な問題ではないんです」。NPO法人ACE(東京都台東区)の白木朋子事務局長(39)は1日の集会で活動報告した。カカオ生産地の村で2009年から、子どもたちを労働から解放し、学校に通わせる取り組みを進めている。 現地の市民団体と連携し、親を集めて教育の大切さを説いたり、働いている子どもがいないか見回る村民の組織を設立したりして