汚名をそそぐという意味での「汚名挽回」は現在、使ってよい言い方かどうか評価が割れている表現ですが、アンケートでははっきりとした差がつきました。「問題ない」は1割に満たず、「おかしい」が4分の3。これほど差がつくと「汚名挽回」を使うのはためらわれます。 「誤用」→「正しくないとされる」の差 結果には差がつきましたが、「汚名挽回」についての評価の動きは、大辞泉2版(2012年)と、随時更新されているデジタル大辞泉の記述の差から読み取れるのではないかと思います。ともに「汚名」の項目で「補説」として以下のように記します。 「汚名挽回」「汚名を挽回する」は誤用。「汚名返上」「汚名を返上する」「名誉挽回」「名誉を挽回する」が正しい使い方。(大辞泉2版) 「汚名挽回」「汚名を挽回する」は正しくないとされる。「汚名返上」「汚名を返上する」「名誉挽回」「名誉を挽回する」が正しい使い方。 「汚名挽回」を誤用と
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