新しいことが本当に何もないなら、なぜ10年前ではなく今なのか? 私的なことがらを記録しますが今週、紙の書類を大量に捨てました ? 藤沢数希 : アゴラ 正直に白状すると、筆者はクラウド・コンピューティングなるものを大変冷ややかな目でみていた。なぜならばクラウド(雲)となんとなく新しい名前がついているが、そんなものはJavaなんかが流行りだした10年以上も前に出てきたコンセプトで新しいことは何もないからだ。 理由は三つほどある。 端末の壁 古き佳きメインフレーム+ダム端末の時代、情報処理というのはほとんどサーバー側でやっていた。ボックス側のデスクトップパソコンで言えば、ディスプレイとキーボードだけが「こちら側」で、「本体」は「あちら側」にあるといえば分かりやすいだろうか。 ところがクラウド時代の「端末」は、ずいぶんと高性能。iPhoneやAndroidケータイといった「スマホ」ですら一昔前の