◎2号機温度、80度超す 「冷温停止」以降最高に 運転上の制限逸脱と報告 東京電力は12日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部の温度が同日午後2時すぎ、82度に上昇したと発表した。政府が昨年12月、冷温停止状態を宣言して以降、最も高い温度。 東電は、冷温停止状態を維持するために、誤差を含めて80度以下で管理すると保安規定で定めており、運転上の制限を満たしていないとして経済産業省原子力安全・保安院に報告した。 東電は、格納容器内から放射性キセノンが検出されていないことから、臨界していないと判断。同日中に、臨界防止のためホウ酸1トンを入れるとともに、注水量をさらに毎時3トン増やす。 2号機の圧力容器底部の三つの温度計のうち、ほかの二つは35度前後で安定している。 問題の温度計は11日午後11時に74・9度に上がり、注水量を増やしたが、12日午前10時に78・3度、午前11時には