このブログの中で、私は母と自分との関係の問題点について、沢山エントリを書いてきたけれども、私の母は、ごくごく「普通」の人だ。母ぐらいの世代の典型的日本人と言ってもいい。表面上は非常に善良な一市民なのだ。 母は「普通」に依存していると言っても良い。批判されることや失敗を恐れる性格なので、「普通」の中に住み込むことで、安定と安心を得ようとするのだ。だから、自分のテリトリーを「普通」に保っておかないと、途端に不安になる。そのテリトリーとは家族だ。ただし、夫は自分より力が強いので、コントロールし切れない。母のコントロールの手は、必然、子供たちに伸びることになった。子供が少しでも、母にとっての「普通」から外れようとする兆候を見せると、母は無意識的に、子供を「普通」の枠の中に引き戻そうとした。そうしないと母は不安だったのだ。 私は幼い頃、幼稚園で、他の子は皆一緒に何かをしているのに、別室で一人で黙々と