医療費の膨張が止まらない。平成23年度に病気やけがの治療で医療機関に支払われた医療費の総額が38兆5850億円に上り、5年連続で過去最高を更新した。 政府の推計では、団塊世代が75歳以上となる37年度の給付費は54兆円だ。どこかで抑制しなければ、国民皆保険は崩壊しよう。 なぜ医療費はこうも膨れるのだろうか。大きな要因の一つは高齢化の影響だ。年を重ねれば、誰しも病気やけがをしやすくなる。それも大病が多い。1人あたりの医療費は65歳以上が72万900円。65歳未満の17万4800円に比べ4倍以上の開きがある。 とはいえ、高齢者数の増加はどうにもならない。できるとすれば健康づくりだ。「平成24年国民健康・栄養調査」は、糖尿病が強く疑われる人と予備軍とで2050万人と推計する。前回19年調査と比べ約160万人減ったが成人の5人に1人である。国民意識をさらに高めていくしかない。 一方、「高齢化」と並
厚生労働省は30日、平成19年度のインフルエンザワクチン接種で、122人の副作用報告が医療機関からあったと公表した。前年度の107人に比べて15人増。新型インフルエンザへの関心が高まる中、ワクチン接種件数そのものも前年度比で2割増えている。 死亡例は4人で、いずれも70歳以上。専門家による検討会は4人について「接種との因果関係が不明」としている。接種時に気管支肺炎などの症状があったため。 筋力低下などの後遺症が出たケースは5人。このうちの2人については「接種との因果関係が否定できない」と結論づけた。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く