30人の壁、50人の壁、100人の壁、そして「大企業病」……企業成長に伴い、組織課題は次から次へと現れます。 こうした組織フェーズごとに生じる課題には、ある程度の法則性もあります。 その法則性を解き明かしたのが、ラリー・E・グレイナーが1979年に提唱した、企業の発展段階を示す「5段階企業成長モデル」です。やや古い理論ではありますが、現在でもその有効性は失われておらず、組織デザインの基礎をなす理論の一つとされています。 先日出した記事で、現代企業が直面する厄介な難題、「事業多角化」と「人材多様性」について詳述しました。 本記事では、そうした難題が企業規模によっていかにして移ろっていくのか、5段階企業成長モデルに則って解説します。ご自身の会社がいまどの段階で、どんな課題に直面しているのかを捉える参考にしていただけると嬉しいです。 ■第1段階(〜50名):創業者頼みのマネジメントと、その危機第