旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)は30日、2021年10月期連結決算の純損益が530億円の赤字(前期は250億円の赤字)になるとの業績予想を発表した。赤字は2年連続で、赤字幅は過去最大となる。コロナ禍の長期化で主力の海外ツアーが打撃を受けた。 HIS、赤字232億円 海外ツアーが大打撃、中間決算として過去最悪 6月 売上高は1250億円(前期は4302億円)と見込んだ。財務の健全性確保を優先し年間配当は無配とする。HISはこれまで、合理的な算定が困難だとして業績と配当の予想を公表していなかった。 HISは海外旅行関連の事業が売上高の約8割を占める。運営する長崎県佐世保市のリゾート施設「ハウステンボス」も苦戦を強いられた。