全国一の規模を誇りながら、路上での営業許可を「原則一代限り」だと定めた規制が原因で減少が続いている福岡市の屋台について、存続に向けた対応策を検討することになった。高島宗一郎市長が市議会で明らかにしたもので、ツイッターでも「みなさんはどう考えますか?」と、議論を呼びかけている。 「一代限り」規制でピーク時の半数以下に 中洲(博多区)や長浜(中央区)で展開されている屋台は全国的に有名で、ピークの1965年頃には400軒を超えていた。だが、都市化が進むにつれ、屋台から出るゴミや臭い、酔った客の扱いなどが問題化。90年代半ばになって、福岡県警が営業権の譲渡禁止と「使用許可は一代限り」との方針を打ち出した。だが、食文化や観光資源の観点から、存続を望む声も多く、96年には学識経験者や地域住民でつくる「屋台問題研究会」が立ち上がり、議論が進んだ。市は、議論を受ける形で「屋台指導要綱」を定め、ルールを明文