メモリー上でリアルタイムにデータを処理 「クレジットカードの決済情報を監視し、遠く離れた2 つの店舗で同時に利用された場合は不正利用の疑いを警告する」「株価情報をモニタリングして、ある銘柄の株価が閾値を超えたら売却するように指示を出す」。大量のデータの中に隠された様々な兆候を拾い集め、それらを組み合わせることによって、人間では検知できない変化を察知し、リアルタイムな対応を可能にする技術がCEP(Complex Event Processing:複合イベント処理)だ。2005年頃から、実証実験を終えた各ベンダーが本格的に製品化を開始しており、現在は日本IBMや日本オラクル、サイベース、日立製作所、日本プログレスなど、各社が製品の提供を行っている。 まずは、簡単に製品の仕組みをおさらいしておこう。CEPの処理は外部ソースのデータを取り込むところから始まる。RDBMSのレコードのように構造化され
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