サイボウズが8月8日、創業から10周年を迎えた。同日、これを記念して都内で開かれた記者会見では、代表取締役社長の青野慶久氏がこれまでの軌跡を振り返るとともに、今後のビジョンを語った。 「もっとグループウェアを簡単に使えるようにしたいとの想いから当初3人で始めた会社も、いまではグループで700名あまりになった」。サイボウズ代表取締役社長の青野慶久氏はこの10年を振り返り、感慨深げに語る。 1997年に愛媛県松山市のマンションの一室で創業したサイボウズは、グループウェア専業ベンダーとして出発した。同社のグループウェアは、誰もが手軽に利用できる使いやすさ、ダウンロード販売のビジネスモデル、安価な価格設定がユーザーに受け入れられ、中小企業の間で急速に広まっていく。現在のユーザー数は2万5000社・250万人。Lotus Notesに次ぐ国内シェア第2位(ノークリサーチの調査による)にまで漕ぎ着けた