新しい市場に生まれ変わるのだから歓迎ムードかと思いきや、意外にも水産仲卸業者から大反対運動が起きているのだという。築地でいま、一体何が起きているのだろうか? 豊洲市場の入居予定者に不満が渦巻くのが施設の問題だ。 「仲卸のマグロ屋さんは店舗でマグロが切れないと悲鳴を上げる。床の荷重限度は低くて、今まで通り活魚を入れる水槽が置けない。何より市場が5階建ての立体構造で、しかも道路がそれぞれの施設を分断するつくりなんて考えられません。こんな使い勝手が悪いうえに場所も不便ときたら、率先して豊洲に移転しようなんて人は誰もいないんじゃないでしょうか」 築地で長年商売を営む社長たちはこう打ち明ける。 「間口の狭い店舗と店舗の間に、築地にはない壁を築くというのです。仲卸の店は通路の両面にずらっと並びますが、一コマの幅は1.5mほど。複数のコマを借りているところならいいですが、そうでなければマグロを切る長い包
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