中国の歴史研究家が講演:朝日 中国社会科学院近代史研究所の歩平(ブー・ピン)・所長が30日、西宮市の関西学院大で、「中国人の対日感情」と題して講演した。日中間の国民感情が悪化している状況を踏まえ、互いに相手の戦後の姿をあまり知らないという問題点を指摘、「歴史を共有することが大切だ」と訴えた。学生や市民約80人が聴き入った。 歩氏は、日中韓の教科書執筆者らが互いの歴史認識を共有しようと共同編集した教科書「未来を開く歴史」の制作者の一人。関学大が講座「平和学」のために招き、一般向けの講演も依頼した。 歩氏は、中国側の対日感情の悪化の要因として小泉首相の靖国神社参拝に触れ、戦争の指導者を参ることが中国人にとって「『広島、長崎に原爆が落とされたのは当然』と日本人が言われるようなものだ」との見方を示した。 互いの歴史教育の問題点にも触れた。中国については、「日本で言われているような反日教育はされてい