ブックマーク / chikirin.hatenablog.com (8)

  • 非生産的な議論例3つ - Chikirinの日記

    同じテーマについて話しているようで、実は全く違う領域について意見を交わしている=「かみあわない議論」ってよくありますよね。 たとえば、 Aさん 「何回も契約更新を繰り返し、同じ職場で 5年も働いているのに正社員になれず、有給休暇もボーナスもない。そんな立場に置かれている人がいるのはおかしい。非正規雇用契約なんて禁止すべきだ!」 Bさん 「でも、全員が全員、正社員になりたいわけでもないんです。契約社員として自由な時間だけ働きたい人もたくさんいるんですよ。働き方の多様性だって確保する必要があります」 テレビ討論などでもよく聞く問答ですが、Bさんの発言はAさんへの反論として成立していません。 Bさんは“でも”で話し始めているので、Aさんの意見への反論を言う必要があります。 が、Bさんが“でも”に続けて話していることは「Aさんが話しているのとは、違う部分の話題」です。 Aさんの発言をステップごとに

    非生産的な議論例3つ - Chikirinの日記
  • 中小企業が日本の力? - Chikirinの日記

    ってよく「中小企業は日経済の要。中小企業や、さらに小さな零細企業の力があってこそ日経済はここまでこれた」みたいな意見があります。 でもね。 中小企業や零細企業って(大企業と比べると)明らかに法律を守ってる比率が低そうだよね。 特に労働基準法周り。 女性が妊娠しても産休が取れるどころか退職を迫られたり、仕事でケガをしたのに十分な補償が受けられなかったり、景気が悪くなると解雇が行われたり・・・ 「中小企業の質の高さが日の底力」とか言う人って、このあたりの「不都合な真実」にはほとんど触れませんけど、それってどうなんですかね? 「法律をきちんと守っていたら中小企業の大半はやっていけない」みたいに言う人もいるけど、そんな違法状態でないと成り立たない企業群が日経済を支えているって変じゃない? それって 「我が国の主要外貨獲得産業は性風俗である。日からも韓国からも中国からもたくさんお客さん

    中小企業が日本の力? - Chikirinの日記
  • “規制”と“規制の監視監督”の違い - Chikirinの日記

    「規制すること」と「規制を守らせること」は、言葉は似ていますが全く異なる概念です。 権限のある当局が、プレーヤーである企業や個人の行動に制限をかけるのが「規制」です。 一般的に官庁や行政の長は「規制強化」を望みます。なぜなら彼等にとって規制とは「権力の源」だからです。 また規制はその「中」に入った人達を守ってくれるので、それらの人達もいつしか「規制緩和には絶対反対!」と言いだします。これが「既得権益層」です。 反対に、今持っているものが少ない人、たとえば新しい企業、新しい産業、若い人などにとっては、規制緩和や自由化が有利です。 また「規制は少なければ少ないほど、経済全体が巧く廻るはず」と主張する規制緩和論者もいます。 一方の「規制の監督」とは、規制が遵守されているかどうかを監視し、守られていなければ是正させることで、規制強化とは別の概念です。 規制自体はもっと緩和すべきと考えている私も、規

    “規制”と“規制の監視監督”の違い - Chikirinの日記
  • “格安生活圏”背景解説 - Chikirinの日記

    過去3回にわたり“格安生活圏”について書いてきましたが、賢明な読者の皆様は「なるほど」と思われると同時に半分くらい「これまじ?」とも感じられていたと思います。たくさんの方が読んでくださっているようなので、その辺、ちょっと解説しておくです。 最初に結論だけ書くと、初日の「もうひとつの解」は大まじめ。2日目の「格安生活圏ビジネス」はまあ半々。そして最終日の「F氏の独白」は大半がネタ(ブログの更新がぷっつり途切れる点も含め)です。というかスタイルとしてネタ、かな。 では細かく解説していきましょう!(って、なんだよ、偉そーに!) 初日の「もうひとつの解」について。 大半気で書いています。日は“基礎生活費が高すぎ”です。貧困問題の解決方法として、景気をよくするなり雇用状況を改善するなりという方向(は大事だと思いますが)のほかに、「低所得でもある程度楽しく生きていける環境を作る」という“もうひと

    “格安生活圏”背景解説 - Chikirinの日記
    index-investor
    index-investor 2008/11/25
    「日本はオーバースペック」に完全同意
  • よくわかる“定額給付金” - Chikirinの日記

    定額給付金を巡る議論が楽しすぎる。 なかには「当に景気浮揚に効果があるのか?」などと言っているまじめなのかアホなのかわからない人がいますが、そもそもこの施策の目的は景気浮揚ではありません。来の目的は「自民党&公明党としては是非、選挙前に清き一票をお持ちの皆者に現ナマを配りたい」ということなわけで、その質はずばり“選挙買収活動への公的資金注入。” だから「住民票の登録住所に引換券が送られるこの方式ではホームレスやネットカフェ難民など、当に困っている人は給付金が受け取れない」とかいう指摘も意味不明。だって「選挙のお知らせが届く場所(=住民票住所)に定額給付金のお知らせも届ける」ことこそがまさに重要なわけで。むしろ“選挙に行かない人にはお金を渡さなくて済むすばらしい方法”なんです。 あと、麻生さんが「俺はもともともらう気がない」と何度も言っているのを「麻生さんは金持ちだから要らないと言っ

    よくわかる“定額給付金” - Chikirinの日記
  • 橋下知事を叩くということ - Chikirinの日記

    大阪府の橋下知事ってホント毎日叩かれているよね。よくここまでやるなあというくらい。 そして例によってネットでは(もちろん叩く記事やブログもあるけれど)同時に、その背景を詳説したり異なる見方を提供する論調もたくさんある。 既にあちこちで指摘されていることではあるけれど、そしてまた橋下知事の件にとどまらないのだけれど、ここのところ、この“既存大手マスコミの論調”と“ネット上での世論”の乖離があまりにもパターン化していることに驚く。いや、反対か。驚かなくなっている、という方が正確かも。 既存権力者(団塊世代前後)の広報言論機関である大手マスコミにとって、30代の“若造”が知事という自分たちより“上の”ポジションを獲得するなど“あってはならないこと”だ。一日も早くこいつを“経験の足りない、考えの足りない若造であり、知事になるなど100年早い。”と世間に知らしめなければならない。それが(団塊世代の広

    橋下知事を叩くということ - Chikirinの日記
    index-investor
    index-investor 2008/10/28
    全面的に同意
  • 18歳で人生決める? - Chikirinの日記

    医学部を卒業したのに医者にならない人が増えていて、そのことについて業界内から違和感、憤りの声があがっていると聞いたことがあります。 似たような話は昔からあり、「防衛大学校を出たのに任官を拒否する人が増えている」と報道されたり、バブル時代には「工学部を出たのに銀行に就職する学生が増えている」と批判されました。 今や工学部を出て技術者以外の職を選ぶ人は珍しくありませんが、そのうち医学部をでた人も(今の工学部出身者と同じくらい)医者以外の職業を選ぶようになるかもしれません。 工学部より医学部の方がその動きが遅いのは“技術者の社会的な地位は低いが、医者の社会的地位はまだ高い”からではないでしょうか。もしくは“医学部は工学部より入学が難しいので、捨てるのがもったいない”のかもしれません。同じように似合わない服が2枚あっても、安い服より高い服の方が捨てにくいのと同じです。 一般に、大学の学部は高校生の

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  • 自由であること - Chikirinの日記

    今日の表題は、ちきりんがプロフィール欄で「人生のテーマ」としている「自由であること」 これって言葉にしただけで黙ってしまうくらいちきりんにとっては大事な言葉。いつもいつも自由に生きたいと思っているけれど、自由に生きられているとは一度も思ったことはない。死ぬまでにそういう境地に達することができるのか、半ばあきらめながら、それでも一生のテーマとしてはこれ以外思いつかない。 自由に生きることを意識したのは大学生の頃だと思う。当時ちきりんは一人暮らしを始め、誰にも制約されず、大学だって行く必要もないし、なんの悩みも課題もなく、まるであたかも“自由であるかのように”生きていた。 そしてそんなさなかに、というか、そんな生活をしていたからこそだと今は思うけど、「あたしは全く自由じゃない」と気がついた。 形式的に自分を縛るものがあると、たとえば生活のために働かなくてはならないとか、何か世話をしなくちゃいけ

    自由であること - Chikirinの日記
    index-investor
    index-investor 2008/10/03
    すごく共感しました
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