特に、社会主義体制が終わり、イデオロギー的な締め付けはなくなり、自由になったが、経済的には困窮し日々の暮らしの辛さにあえぐ中で、仏教は多くの人の心の支えとなった。 もちろんその他の宗教を信仰する人もいて、モンゴルにはモルモン教をはじめ多くの今まで存在しなかった宗派の寺院や、場合によってはアパートの一室を変えた礼拝場などが存在している。 言うまでもないことかもしれないが、社会主義以前においても、仏教は大きな影響力を持っていた。その経緯については「ダライ・ラマがモンゴルに転生する? 遠くて極めて近いチベットとモンゴルの関係」に述べた通りである。 ダライ・ラマの教育を受け持った高僧も チベットにはモンゴルや、ロシアからはモンゴル系の人々が僧侶として多く学びに行き、場合によってはロシアのモンゴル系の民族ブリヤート出身のアルワン・ドルジエフのようにダライ・ラマの教育係を務めるほどの高位に就いた者もい
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