(2013年4月4日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) インドのパラニアッパン・チダムバラム財務相はこのほど来日し、安倍首相とも会談した〔AFPBB News〕 インドのパラニアッパン・チダムバラム財務相が3日、投資促進のための東京訪問を終えた時、同氏には日本の産業界がもっと多くの資金をインドに振り向けると期待するだけの理由があった。 日本の新首相、安倍晋三氏はインドのファンだ。最初の首相在任中の2007年には、ニューデリーを訪問し、アジアの2大民主主義国を結ぶ新たな「自由と繁栄の弧」について語っていた。 だがインド政府が秋波を送っているのは、資金力の豊富な日本企業だ。中国は伝統的に、こうした日本企業の新興国投資の多くを吸収してきたが、日本勢は今、中国の経済的、政治的変化に不安を感じているからだ。 「中国に勝るとも劣らぬ魅力的な市場」 インドが前四半期に過去最高水準を更新した経常赤字を穴埋