前回、日本版SOX法対応におけるセキュリティ以外の分野である「プログラム開発」について解説した。今回は、残りの「プログラム変更」と「コンピュータ運用」のうち、「プログラム変更」について説明する。 前回は、IT全般統制における「プログラム開発」について解説しました。通常の統制活動が本番環境における統制活動であるのに対し、プログラム開発は開発環境におけるプロセスの統制であることを説明しました。 今回説明する「プログラム変更」は、「プログラム開発」のアウトプットを本番環境へ反映するプロセスにおける統制活動ですが、セキュリティ(プログラムとデータへのアクセス)とともに、IT全般統制における重点ポイントであるといわれています。今回はこの「プログラム変更」におけるポイントを解説していきます。 「プログラム変更」が重要な理由 日本版SOX法対応における内部統制の目的は、財務報告の正確性・信頼性であること