特に何かを、そんな具体的な考えなどなく生きてきた。 そりゃあ、全くないというわけじゃないよ。こうなったらいいな~とか、アレが欲しいな~とか、そんな目先の目的とも夢とも言えない、ちっさい希望みたいなものはあったよ。叶いやすそうなことをね。 出来レースみたいな希望を叶えて達成感を得ていた。のかな?満足していた。のかな?そんな風にしか考えてなかった。と思っていた。思い込んでいた。思い出すまではね… メリークリスマス? そうそう小学3年のクリスマスだったよ。寒い冬だよ。とあるおもちゃ屋さんで1時間以上もの間、僕は人生で初めての葛藤というモノを体験していた。母親VS僕。親子で葛藤してるとか、みっともないの極みかもしれない。しかもその原因が金額という悲しい貧乏ストーリーなら尚更だと思う。 僕の家は決して裕福などと言える家庭ではなかった。父は手に職持ってます的な技術者という仕事のできる男だった。と思う。