ブックマーク / www.vangi-museum.jp (1)

  • ヴァンジ彫刻庭園美術館|企画展

    『父になった少女、母になった少年』 2008 210×62.5×35cm、210×51×28cm 朴材の一造りに彩色 © Koji Tanada 彫刻家 棚田康司(1968〜)は、一の木を外から彫りこみながら、子供たちをなかから立たせようとします。髪の毛の一筋、柔和な目尻、浮きあがる肋骨、木肌を残した皮膚の色、緻密な観察による未成熟な人体は、どこか中性的で、その先の変化を予感させる姿態をとっています。彼の彫刻は、木との出会いからはじまり、その内部を丹念に見極め、「木取り」をしていく、素材と徹底して向き合う過程のなかからうまれます。彼自身が見聞き体験した出来事を引き金とし、実在の人物への洞察をもとに、個別の性格と、我々の誰にも訴えかけるような内面をとりだします。このように、彼は、身近な日常の小さな手ごたえを、願いをこめて、人間の奥深くとどくものへと変えていきます。 2001年の

  • 1