通信が途絶え、深刻な状況が続いている日本の天体観測衛星「ひとみ」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構が記者会見し、衛星の中で何らかの異常が発生し、一部が破損したのではないかという見方を示したうえで、引き続き復旧の可能性を探る考えを示しました。 これまでの地上の望遠鏡からの観測で、衛星は何らかの衝撃が発生して回転し、制御ができなくなっているうえ、破損して一部が分かれているものとみられています。 JAXAは1日、記者会見を開いて、これまでの調査の状況を説明し、衛星の中で何らかの異常が発生し、一部が破損したのではないかという見方を示しました。 本体から分かれたとみられる物体は大きさが1メートル前後とみられるということですが、衛星のどの部分かは分からないということです。また、破損の原因として、宇宙ゴミがぶつかった可能性は低いとみているということです。 JAXAは損したとみられる物体が確認された