出版界とフリーランス 「働き方改革」がいま盛んに叫ばれている。 会社に忠誠を尽くすような姿勢は時代遅れで、これからは個人の力を発揮できるような社会にしていく必要がある、という主張をそこかしこで聞くようになった。 その主張にもっとも沿った働き方をしているのが、フリーランスの人達だろう。 会社、組織に属さず、自分一人の力で生き抜いていく様子は、会社員の僕からしてみたらとてもかっこよく映る。 実は、出版界というのは、フリーランスの人が多い業界だ。 ライター、校正者、デザイナーなど、個人の力がそのまま反映される仕事がほとんどだから、当然と言えば当然なのかもしれない。 ライターという仕事 特にライターはフリーの人が多い。書籍のライティングが得意な人や、雑誌の執筆を中心にしている人、ウェブメディアに寄稿している人など、人それぞれ自分の強みを活かして活動している。 完全実力主義の厳しい世界の中、途切れる