NTTデータの山下徹社長が「受託ソフト開発に寿命が来ており(いずれ)なくなる」、「受託ソフト開発会社は生き残れない。当社だって、変わらなければ生き残れない」と発言して話題になっている(受託ソフト開発会社は、もう終わり!:ITpro)。SIerの大元締めのようなNTTデータのトップ自らが言うのだから、業界上層部の危機感は相当なものなのだろう。 ここで注意してほしいのは、彼らのような大手SIerが言う受託開発案件が「大型案件」を意味する点だ。下請を活用した人海戦術で大型案件から利ざやを得る――そういうスタイルでSIビジネスは成長してきた。その結果、多重下請の裾野が海外にまでピラミッド状に広がり、多くの開発企業が薄い利益を掬い取る形の産業構造を成している。 そして当たり前のことだが、事業体が仕事を回してゆくためには業務システムが必要だ。ひとくちで業務システムといってもいろいろな形態があるが、その