将棋の史上最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が17日、大阪市内の関西将棋会館で「第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選」に臨み、藤岡隼太アマ(19)に106手で勝利。自らの持つデビューからの公式戦連勝記録を27に伸ばした。30年前に神谷広志八段(56)が打ち立てた最多記録に並ぶ28連勝まで、あと1勝。 朝日杯は本来ならファンが対局場で観戦できる「公開対局」となるが、混乱が予想されたことから初の非公開として行われた。藤井四段は東大1年の学生名人を相手に、正確な指し回しで先にペースをつかむと最後までつけ入る隙を与えず完勝した。 歴代最多連勝は、1986―87年度に神谷五段(当時)が打ちたてた28連勝。藤井四段は、21日に行われる王将戦一次予選・澤田真吾六段(25)戦でタイ記録に挑む。