ゴラクの素 第39回｜ゴラクWeb
スケールの大きな作品を次々と生み出し、若者から中高年まで幅広い読者に支持されているかわぐちかいじ先生。そんな漫画界の巨匠が放つ、新連載『理尽の不思議な野球』（原作：四角丸）が6月22日発売号の『週刊漫画ゴラク』でいよいよスタートした！ そこで自ら野球ファンと公言してはばからない先生に、作品に込めた想い、野球に対する愛情を語ってもらった。 野球の原点に立ち返る作品を 今回、先生が新作のテーマに選んだのは“野球”。骨太な人間ドラマを多く描いてきた先生にスポーツ漫画というイメージはあまりない。だが、ラグビーやボクシングは昔から好きだという。「あまり観ない」と話されていたサッカーも取材当日に行われていたW杯最終予選の日本戦はちゃんとチェックされていた。 「でも、一番好きなのはやっぱり野球。子供のころは、よく三角ベースをして遊んでいました。漫画家になってからも草野球を20年ほどやってました。ず
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大ゴラク峠-『土山しげるワールドを往く PART1』｜ゴラクWeb
その男は、かつて本物の漢だった…。本物の侠客だった……。 それでも例外なく【老い】が待っていた……。 現在絶賛連載中の山本康人が描くアクションボルテージ満載の任侠劇画『69デナシ』は、いわゆる一般的な任侠劇画とは様々な部分で異なっている、いわばＳＦのノリが加味された希有な作品と断言できる。無論、ここで定義されるＳＦとは『スター・ウォーズ』的な壮大なＳＦではなく、むしろ故、藤子・F・不二雄先生言うところの「すこし・ふしぎ」なＳＦである。 なぜなら『69デナシ』は、ＳＦの部分を除けば極めて日常的かつ、平成の腐った日本社会を反映したリアル指向の内容だからだ。そう断言する前に、まずは『69デナシ』物語から追っていこう。 ―かつて、"伝説の素手ゴロ"と呼ばれ、同業者から恐れられていた喧嘩上等の一匹狼・山形英吉。時代は昭和元禄と謳われ、日本人が戦後復興から抜け出し華やかな生活を目指していた40
ゴラク芸人-第5回パンクブーブーさん｜ゴラクWeb
『漫ゴラ芸人』第二回は、『Ｍ?１グランプリ2009』で見事優勝を果たしたパンクブーブーが登場！ 福岡吉本から東京へと移籍してきた彼らは意外と芸歴が長く、かなりの苦労人。人生の悲喜が込められた『漫ゴラ』とシンクロ率が高いのです!! ??パンクブーブーのおふたりは、『漫画ゴラク』を読んでくれているそうですね！ 佐藤「雀荘で目を通すことが多いですね。僕らが小学生の頃に愛読していた雑誌で描いていた漫画家さんが、今の『漫画ゴラク』に帰ってきているじゃないですか。高橋よしひろ先生、にわのまこと先生、宮下あきら先生、高橋陽一先生！」 黒瀬「前にスポーツ新聞でも『漫画ゴラク』愛読者として取材を受けましたよ。意外と、どこにでもあるじゃないですか。小さなラーメン屋とか、理髪店とか。男が一人で行くような店にあるんですよ、だいたい」 佐藤「カットハウスには、まずないよね」 黒瀬「そう。こじゃれた美容院には
大ゴラク峠-『どげせん』（後編）｜ゴラクWeb
前回に引き続き『どげせん』である。『どげせん』は、その究極の見せ場といえる土下座シーンばかりがクローズアップされる傾向にあるが、実は純然たる「学園教師もの」のジャンルに位置する。古くは『はいすくーる落書』、近年では『ごくせん』など、要するに「型破りの教師が赴任してきて、手の付けられない素行不良の学生連中を更正させる」類いのジャンル漫画の流れを汲んでいる。それは間違いない。しかし、これまでの学園教師もの漫画とは大きく違うポイントがある。「土下座」である。 『どげせん』の主人公・瀬戸発にとっての土下座は、立派な格闘技であり、技である。ひとくちに土下座といっても実に様々な技があることを、我々読者は『どげせん』によって初めて知る。降り積もる豪雪の中で繰り出される「雪中土下達磨」（第９話「降り積もる言霊」）、カレーラーメンを注文するために発動した「全裸土下座」（第２話「30年の法律」）、禁じられた
大ゴラク峠-『どげせん』（前編）｜ゴラクWeb
「土下座」である。「土下座」は「暴力」である。 現在、各方面から「もしかして『漫画ゴラク』って、いま一番凄いんじゃね？」的な評価を聞く機会が多くなったが、その評価の一翼を担っているのは、間違いなく『どげせん』の存在ではないだろうか？ このコラムを読んでいる時点で、『どげせん』を知らない人はいないと思うが、一応捕足しておこう。 ある日、私立樫宮高校に赴任してきた謎の補助教員"瀬戸発"（"はつ"ではなく、"はじめ"と読む）は、全てのトラブルを"土下座"で解決する究極のグラップラーだ。やくざ、頑固一徹の中華料理屋店主、素行不良の生徒、空手家、高名な評論家などなど、相手が誰であり、トラブルの内容がどんなに複雑であろうと、瀬戸は「ドゲ」る。瀬戸にとっての土下座は単なる謝罪行為ではなく、祈願、謝意、懇願、そしてハッタリが混在した格闘流派であり、その低く低く下がった頭に「頭が上がる」者はいない。そし
ゴラク芸人-第3回スピードワゴン小沢一敬さん｜ゴラクWeb
>>第1回：天牌編 >>第2回：ころがし涼太・酒のほそ道・ＳとＭ・女帝編 『天牌』が好きな小沢さんは、もちろん麻雀が大好き。 その腕は確かで、名古屋ではそうとうイワしていたという。 今でも週３ペースで雀荘に通うほどの愛好家でもある。 百戦錬磨の小沢さんが見てきた、麻雀にまつわる物語。 ——小沢さんが麻雀にハマッたきっかけを教えてください。 「僕は中卒なんですけど、友達が高校へ通っている時間、家でずっと小説を読んでいたんですよ。その時に読んだのが阿佐田哲也先生の『麻雀放浪記』。その前からゲームで麻雀のルールだけは知っていましたが、ハマッたのはそれがきっかけでしょうね」 ——そこからどういう形で実戦へと？ 「18歳の時に、一人でふらりと雀荘へ行きました」 ——それは勇気がありますね！ 「そうなのかな？ 一人でフリーに行くという話をすると、たまに“すごいね”とか言われるけど、そ
ゴラク芸人-第2回スピードワゴン小沢一敬さん｜ゴラクWeb
>>第1回：天牌編 10代の頃から『漫画ゴラク』を愛読していたという小沢さん。 好きな作品は『天牌』以外にも数多し！ ‘86年に連載の始まった『ころがし涼太』から、 『酒のほそ道』『ＳとＭ』など、多くの漫ゴラ作品に目を通している。 小沢一敬が思う、『漫画ゴラク』とは——？ ——漫画ゴラク本誌は、読んでいるんですか？ 「読んでいますよ。昔は、20誌くらいの漫画誌を買っていたんですよ」 ——すごい量ですね！ 「10代の時に、溶接とかの現場で働いていた時期があって、休憩時間にめっちゃ漫画を読むんですよね。だからそれくらい買っていました。漫画ゴラクの他にジャンプ、マガジン、サンデー、ヤングマガジン、ヤングジャンプ、スピリッツ、ヤングサンデー、アクション、あとプレイコミックとか。そう考えると、ゴラク歴は15年くらいになるのかな」 ——今でも購読しているんですか？ 「20歳過ぎてから
ゴラク芸人-第1回スピードワゴン小沢一敬さん｜ゴラクWeb
家電を愛する芸人が「家電芸人」、ゴルフ好きな芸人が「ゴルフ芸人」……ということで『漫画ゴラク芸人』はもちろん、 「漫画ゴラクを愛読している芸人」！ 記念すべき第一回目の『漫画ゴラク芸人』は、スピードワゴンの小沢一敬さん。 中でも『天牌』は外伝も含めて自宅に全巻揃えているほどの愛読者なのだ。 今回は『天牌芸人』として、『天牌』の魅力をすみずみまで語ってもらうぞ!! ——小沢さんは『天牌』を愛読しているそうですね。 「家に全巻、ありますよ。もちろん外伝もね」 ——読み始めたきっかけを覚えていますか？ 「多分、雀荘にあったからじゃないかな。僕は麻雀漫画をかなり読んでいるんですが、『天牌』に出会うまでは『根こそぎフランケン』(竹書房刊)が一位だったんですよ。『根こそぎフランケン』に、カミソリのような切れ味の打法をする竹井というキャラがいるんだけど、僕は麻雀を打っている時は、自分を竹井だ
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