リクルートワークス研究所では、2022年10月から【「労働移動」を再考する】プロジェクトを始動した。 このプロジェクトが目指す社会は、「労働者の主体的な意思に基づく労働移動が実現できる社会」である。転職や就職を希望する個人が、望むような「労働移動」ができないとき、それを阻害する要因とはなにか。それを明らかにし、解決するための手立てを見出し、提言していくことを目的としている。 ここでの「労働移動」とは、働いている人が現在の勤め先から別の勤め先へと移動する「転職」や、働いていない人が「働く」ことを指している。なかでも本プロジェクトのメインターゲット層は、「現在働いている人」もしくは「現在働いていないが、一度でも働いたことがある人」のうち、転職したい、もう一度働きたい、と考えている人である。 転職・就職といった「労働移動」は長きにわたって議論されてきたテーマであり、今もなお議論が絶えない。そうい