ブランドナー氏によると、BSEのピークは1992年、ヒトのvCJDのピークは2000年だったことから、vCJDの潜伏期間は8年と考えられていた。 しかし同氏の研究で、vCJDの原因となるプリオン蛋白は少なくとも3種類あることが判明。こうしたプリオンの感染者が、さらに長い潜伏期間を経て発症する可能性もあるとしている。 同氏によれば、vCJDは血液検査では検出できないことから、感染者が献血などを通じて知らないうちに他人を感染させてしまう恐れもある。プリオン蛋白は医療器具に対して通常行われている滅菌処理では破壊されないという。 感染症専門家のローランド・サーモン氏はBMJに寄せた寄稿で、vCJDは過去の疾患ではないと警告し、今回の研究により、これからも発症者が出る恐れがあることが分かったと解説。献血などを通じた感染を防ぐための措置を講じる必要があると指摘している。
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