このところの電子書籍の台頭のせいで、アメリカではさぞかしたくさんの小さな街角の本屋さんがつぶれているだろうと思われがちだが、実態は少し違う。拙ブログでも何度も触れているが、「インディペンデント」と呼ばれる零細書店は既に大型チェーン店だの、オンライン書店だのという「敵」との歴戦をくぐり抜けてきたしぶとさを持ち合わせているところが多い。 もちろん、こっちでも毎日のようにどこかの町でずっと続いてきた書店がクローズ、というニュースは聞く。だが実際には、書店が会員となる全米書店協会(ABA=American Booksellers Association)に新規登録した書店がここ2年ほどでは増えており、特に今年度は100店を超える新たな書店が参加したという。 我が町ニューヨークでは、経済的なトレンドがブルックリンに向いているので、新しいお店ができたと聞いてもブルックリンばかりだったのだが、ここマンハ